フリーランスになるためにまず重要なのは、開業届だ。個人事業を行う場合、開業から1か月以内に必ず提出しなければならない。書き方はインターネットや参考書に詳しく掲載されているため、調べながら記入しよう。
また、開業届とともに、青色申告承認申請書も提出しておくと手間が省ける。青色申告承認申請書は必ず提出するものではないが、青色申告は白色申告よりも控除額が大きいため、節税したい人は検討すると良い。
これらの書類を税務署に提出したら、次は国民年金と国民健康保険の手続きだ。国民年金は、年金手帳もしくは基礎年金番号通知書を持って、居住している市区町村の役所で手続きをする。年金手帳を紛失した場合は、最寄りの年金事務所に出向かなければならない。
国民健康保険の手続きも、国民年金と同様に役所で行う。退職前の会社の健康保険に任意で継続できるが、手続きは退職後20日以内、支払う保険料は倍になるなどの条件がある。どちらが良いのかは自分で判断する必要があるため、慎重に見極めよう。
フリーランスになるうえでは、健康管理も大切だ。エンジニアの仕事は複雑で時間を要する案件が多く、集中するあまり休憩を取らない人も多い。油断した際に一気に疲れが襲い、体調が万全になるまでに時間がかかってしまうこともある。
体調を崩したままだと、当然ながら仕事に大きな支障をきたしてしまうのは免れないだろう。しっかりと休憩をとっても、疲れが残っているように感じたら、思い切って休むことも重要なポイントだ。