企業との契約時に注意する点

フリーランスが企業と業務委託契約を結ぶ場合、トラブルに巻き込まれないためにも、しっかりと契約内容を確認する必要がある。企業と業務委託契約を結ぶ前に、まずは契約の種類を理解しておこう。

業務委託契約には、請負契約・委任契約・準委任契約・派遣契約に4種類があり、企業とどのような契約を結ぶかによって内容が異なるのだ。また、契約には2通りの期限があり、成果物の納品によって終了するものと、業務内容を一定期間継続するものがある。

そして、毎月収入がある会社員とは異なり、収入の時期が決まっていないフリーランスの場合は、報酬の確認も重要だ。いつまでに何をすれば良いのか、報酬はいくらなのか具体的に明記されているか、契約時にしっかりと把握しておかなければならない。

もちろん、単発案件と継続して仕事をする案件では、報酬の支払い方も異なるのが現状だ。しかし、契約時に確認しておかなければ、トラブルを引き起こす可能性がある。報酬のトラブルは、他トラブルよりも起こりやすいため注意しよう。

また、委託業務契約の途中解除が可能かどうかの確認も大切だ。基本的には、仕事が完了するまで契約解除はできない。だが、万が一契約内容と著しい相違がある場合は、途中解除を検討する可能性もあるだろう。

さらに、クライアントから急な解約を迫られる可能性も、完全には否定できない。以上のことから、途中解除を実施する場合に事前通知があるか、その際の報酬についてなど具体的に定めておくと、トラブルを避けられる。